【エモさ爆発】エモい気分になりたい時に聴くハロプロプレイリスト(モーニング娘。編③)
こんにちは、みるまるです。
今回はエモい曲特集第三弾です!
今回は曲の解釈をどんどん深く掘り下げています(笑)
その①はこちら
【エモさ爆発】エモい気分になりたい時に聴くハロプロプレイリスト(モーニング娘。編①) - 喋りたがりブログ
その②はこちら
【エモさ爆発】エモい気分になりたい時に聴くハロプロプレイリスト(モーニング娘。編②) - 喋りたがりブログ
花が咲く、太陽浴びて
【歌:モーニング娘。'18 作詞/作曲:つんく 編曲:平田祥一郎】
MVはあゆみん(石田亜佑美さん)とおださく(小田さくらさん)がインフルエンザに罹ってしまい、シングルショットのみの参加です。
ダンスショットには映っていないので勿体ないですね…
このMV、ファンの間では資生堂のCMのようで美しいと評判になりました!
とくにはるなん(飯窪春菜さん)が艶やかな黒髪と真っ赤な口紅で凛とした美しさ…魅力が最大限にでてます
あと間奏のまりでぃー(牧野真莉愛さんと加賀楓さん)のシンメトリーダンスは感動するレベルです…
歌詞、ダンス、MVの差し込み映像、衣装、全てにおいて『花』が強調されていて、
咲いては枯れる儚い世界観がとても表現されていると思います。
またその『花』が『思春期の女の子』にも置き換えて考えることができて、さらにエモい(言葉に困ったらエモい!)
“大人だって きっと初めての人生でしょ?
根拠もなんもあったもんじゃない”
“恋をするのもそうよ
生きてゆくのも
そう全部私 私が私の道を行く
不器用なりに きっと
花は咲くのよ 太陽浴びて”
反抗期って感じの歌詞ですね
不器用に生きても必ずいつか報われる、一見希望に満ち溢れたように見えますが、
実際はとても不安定で盲目的な主人公に思えます。
“きっと”があることで余計願望という側面が強く汲み取れて、本当に花は咲くのかな、と不安に思ってしまうくらい。
そして、大人を信用せず、1人で生きていけると思っている、というのがまだ子供な感じ
誰しも1人と思っても誰かに支えられているものですよ、知らんけど。
(花になぞらえるなら虫に受粉を手伝ってもらうとか、水を与えてもらうとか)
ただ、この曲の主人公は1人で生きてはいけないと1番と2番の間で気づくのか
2番では人との繋がりに気付きます。
“あんなにずっと一緒だった友人も
会わなくなったら それはそれ”
(分かる〜)
“楽しい時もそうよ
1人の夜も
そう結局みんな 誰かと繋がり道を行く
少し傷付いたって
花は咲くのよ 雨風浴びて”
明らかに考えが大人びたというか、
なんかあったな、こいつ
と思わざるをえない成長ぶり。
“ずっと一緒だった友人”と会わなくなっても
お互い次の“ずっと一緒”にいる友人を見つけるんですよね。
ちょっと悲しいけど、そうやってみんな大人になっていく
人間は結局1人では生きていけないし、誰かを見つけて一緒に支え合って生きていく
ちょっと傷ついたくらいじゃ人間ダメにならないよ、という最後はちょっと勇気をくれる感じの歌詞です。
(花もコンクリートの隙間から咲くど根性な花とかありますよね、生命力を感じる、あれ。)
こう聞いていくと、ラストサビの
“不器用なりに きっと
花は咲くのよ 太陽浴びて”
は、1番とは異なってすこし希望が持てる意味合いに感じます。
色々経験したけど、この先はきっと大丈夫。そんな感じ。
時空(とき)を越え、宇宙(そら)を越え
とても世界観が神秘的な曲です。
MVは当時リーダーのさゆ(道重さゆみさん)の美しさとその他の年下メンバー達の純真な美しさが素晴らしいです。
音はピアノとヴァイオリンとEDMでこれまた神秘的。
ダンスもクラシックバレエのような要素があって曲にとても合ってると思います。
歌詞の解釈は色々あって、その人がどんな経験をしているかで感じ方が違うかもしれません。
2014年2月に喉頭がんが発覚し、10月に声帯全摘出手術を受けたつんく♂さんの最後の仮歌がこの曲だそうです。
そんな心境や状況の中で発売されたシングルなのでより曲の厚みを感じます。
“私はまだね未完成
遠い過去から 君を待つ
この世で出会えると信じ 君を待つ”
この“未完成”の意味の捉え方でこの曲の捉え方が大きく左右されると思います。
“赤ん坊”と解釈する方も多いみたいですね。
今回筆者は『君の名は。』のような時空を超えたラブストーリーとして解釈してみました。
(過去の曲を未来の曲で解釈する…君の前前前世から僕は君を探し始めたよ〜)
まだ見ぬ運命の相手“君”を主人公はずっと待ち続けている。
“君”と出会えてないから主人公は“未完成”なんですね。(後のにこいちである(違う))
“恋に破れて山河あり
早くここに来ればいい
逃げ出すなんて誰でもできる”
この“恋に破れて山河あり”は『国破れて山河あり』のもじりですね。
『国破れて山河あり』
「国は滅んでかつての面影は失われてしまったが、故郷のうつくしい景色は在りつづける」という意味です。
春望という漢文の一説です。
春望では作者の杜甫が生涯を捧げようと思っていた唐の王朝やその都・長安がむざんに荒らされ、家族の消息もよくわからない、そんな悲痛な心境を歌っています。(http://chugokugo-script.net/kanshi/shunbou.htmlより引用)
この一節だけで春望の全てを含ませるとするならば
“君”がもし失恋したとしても、杜甫のように苦しまなくていい、そんなことから逃げ出して“ここ”(主人公の元)に来ればいい
って言っているんでしょうか。
“寂しくて 眠れない そんな日だってあるでしょ
悔しくて 泣いたって いいから”
ここの部分も含めて、主人公は“君”を母性のような優しさで包み込んであげています。
“君はどんな顔で歌う
君はどんな声で笑う
また次の世でも会えるかな
切ないよ”
1番ではあんなに母性たっぷりだったのに
2番ではこんな弱々しく“切ない”とはっきり言われてしまうと
主人公を早く見つけてあげて〜(ToT)という気持ちになります…
主人公はタイムスリップでもして次の世に行くんでしょうか、そんなSF映画だれか作ってください。
“遠い未来は分かるのに
明日のことが決められない
優柔不断とは違う Oh My Heart”
最終的なゴール(君に会うこと)は見えているのに
具体的に何をすればいいのか分からない…
切ないですね…
“風の独り言 He loves you
夢のその続き He needs it”
主人公は予言者の声でも聞こえるんでしょうか。
それを風の独り言なんて書くのがまた神秘的ですよね。
“君”も主人公を愛しているんですって!
夢の続きを“君”が求めているということは
“君”と主人公は既に夢では逢瀬を重ねているのかもしれません。
夢の中のぼやぼやっとした中では会っているけど、しっかりと顔や声は分からない…ドラマチックだなあ。
最初、曲の解釈を考えるときにここの“He” の性別はなんだろうとネットで調べていたら
最近はLGBTの考え方から性別が分からない場合は“they”を使用するという話ばかりでてました、私が求めてたのはそうじゃないんだ…
と思っていたらつんく♂さんのライナーノーツに別に性別は何でもいいって書いてありました!
そして何より解釈もなかなかあっていて初めて読んだのでなんか嬉しかったです(笑)
つんく♂ ライナーノーツ
モーニング娘。'14 4/16発売シングル「時空を超え 宇宙を超え/Password is 0」 | つんく♂オフィシャルブログ 「つんブロ♂芸能コース」 powered by アメブロ
ブログでこういった曲紹介をし始める前までは
理論立てて解釈をしてはいなかったので
とても頭を使います(笑)
そして長くなる(笑)
作詞って凄いですね。
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